日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2008年年会講演予稿集
セッションID: 1K22
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酢酸バッファーを擬似破骨細胞産生溶液モデルとしたアパタイトファイバースキャフォルドのin vitro生体吸収性評価
*深澤 潤相澤 守
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抄録
我々はこれまでに均一沈殿法により合成したアパタイトファイバー(AF)を用いて、細胞が材料内部まで侵入可能な大孔径連通気孔を有するスキャフォルド(AFS)の開発に成功している。このAFはc軸方向に配向し、溶解性を有する結晶面(a面)を多く露出しているため、AFSは生体吸収性足場材料として期待される。足場材料は目的を果たした後、吸収されることが望ましく、骨組織内での材料吸収は破骨細胞が酸性環境下(pH 3.9-6.0)で行う。この生体環境に模倣するため、本研究では、伊藤らにより提案されている「酢酸バッファー」を疑似破骨細胞産生溶液モデルとして用い、そのバッファーにAFSを浸漬させて、それらのカルシウムイオンの溶出挙動を調査し、等方的なアパタイトの溶解性と比較検討した。
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©  日本セラミックス協会 2008
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