日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2008年年会講演予稿集
セッションID: 1K32
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αーオルトリン酸カルシウム多孔質粒子の生成に及ぼすコロイダルシリカ添加の影響
*板谷 清司大江 有梅田 智広幸田 清一郎
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抄録
リン酸カルシウムペースト(CPP)はα -オルトリン酸カルシウム(α -Ca3(PO4)2:α -TCP)を主成分とするものであり,これを骨欠損部に注入すると生体親和性に優れた水酸アパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2:HAp)に変化して硬化する。したがって,α -TCPを多孔質化すればHApへの変化を促進できるものと期待される。演者ら1)はSiO2⋅nH2Oを溶解したリン酸カルシウム水溶液を噴霧熱分解し,それを熱処理すると多孔質なα -TCP球状粒子が得られることを見出した。本研究では,SiO2源としてコロイダルシリカを使用して中空球状の多孔質α -TCP粒子を調製するための諸条件を検討したのち,得られた多孔質α -TCPを用いて作製した生体セメントの諸性質を調べた。
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©  日本セラミックス協会 2008
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