抄録
ステイン法とインクジェット法を組み合わせることによって、ガラス表面層において、微細なまた周期的な組成の変調構造を形成することが可能となった。AgNO3-polyethylene glycol混合水溶液をインクジェットによりソーダ石灰ガラス基板上にドットアレイ状に塗布した。各ドットの大きさは、約100 micrometerであった。乾燥後、ガラス基板を300℃、12時間熱処理した。熱処理後は基板は無色透明であったが、550℃、30分間再熱処理することによって水溶液を塗布した部分が黄色に着色した。これは、水溶液を塗布したガラス基板表面部分にのみ銀イオンが導入されためであると考えられる。