抄録
フェムト秒レーザーの集光照射により、LiTaO3 (LT) 単結晶内部に光導波路を形成した。二種類の組成のLT、および比較のため報告例のあるLNについて調査を行った。レーザーにより誘起された構造の形状および導波路としての性質は材料、レーザーのパルス繰り返し周波数、パルス幅、集光深度に大きく依存した。一致溶融組成のLTにおいて、繰り返し周波数250kHz、パルス幅64fs、パルスエネルギー2.0μJ、照射深度50μm、スキャン速度500μm/sの場合に比較的偏光依存性の小さい導波路が得られた。