抄録
ゾルゲル法によって作製したSnO2-SiO2ガラスにおいてSn4+とSn2+の酸化還元とSnO2結晶化挙動の研究を行った。空気中で加熱しSnO2結晶を析出させた試料を水素中で加熱することにより、試料中SnO2結晶が消失することがXRDスペクトルより確認することができ、メスバウアースペクトルよりSn4+イオンがSn2+へ還元され、SnO2結晶が消失した状態ではSn4+とSn2+が共存していることが明らかになった。また、Snイオンの酸化還元反応は、XRDスペクトルより検討を行い時間・温度依存性があることがわかり、反応速度は酸化に比べ還元の方が速いことがわかった。