抄録
ナノシート状TiO2(B)と炭素系ナノ粒子との複合体を作製しそのリチウム電池電極特性を評価した。四チタン酸ナノシートと炭素微粒子を分散させた分散液と水酸化カリウム水溶液との反応で四チタン酸ナノシートを再積層させ、炭素微粒子が微細に複合化された前駆体を得た。得られた前駆体を熱処理し四チタン酸をTiO2(B)に変化させることでTiO2(B)/炭素微粒子複合体を得た。得られた複合体は低レート時に250mAh/g程度の非常に高い可逆容量を示し、また電流密度1000mA/g時に140mAh/gの容量を保持する比較的良好なレート特性を示すなど優れた電極特性を示した。