日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 1I21
会議情報

水蒸気雰囲気下でのチタン酸バリウムの固相反応-反応速度と粉体特性-
*小澤 隆弘恩田 歩武柳澤 和道
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
市販試薬のBaCO3およびルチル型のTiO2を用い,水蒸気雰囲気下での固相反応によってチタン酸バリウム(BaTiO3)粉末を合成した.BaTiO3の生成速度は水蒸気によって加速されるとともに,空気中で得られたものと同等の粒子径を有するBaTiO3粉末が水蒸気雰囲気下では,より低温かつ短時間で得られた.生成反応は拡散を律速反応と仮定したJander式に従うことがわかった.空気中および水蒸気雰囲気下でのBaTiO3の生成における見かけの活性化エネルギーは,それぞれ354.9 kJ/mol,124.5 kJ/molであった.水蒸気がTiO2のTi-O-Ti結合を攻撃したことでBaTiO3の生成が加速されたものと考えられる.
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2009
前の記事 次の記事
feedback
Top