抄録
2006年、秋光氏らによって金属間化合物M7Re13X(M = Mo or W, X = B or C)がアーク溶融法により合成され、これらの化合物すべてに超伝導転移が発現することが報告された。M7Re13X(M = Mo or W, X = B or C)の合成はこれまでアーク溶融法による方法しか報告されていないため、我々はこの化合物の中でもMo7Re13Cの固相法による合成実現を目指した。この結果、混合粉砕には遊星ボールミルを用い、焼結の際は成型したペレットを炭素中に埋めて1750℃、2時間保持、Ar雰囲気中で焼結を行うことでMo7Re13Cを得ることができた。