日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2D08
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ガドリニアドープセリアセラミックスの破壊源の同定
*上村 和裕安田 公一塩田 忠
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抄録
低温作動を可能とする固体酸化物型燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell,SOFC)の電解質材料として,GDC(Gadolinia Doped Ceria)が有力な材料の一つとして考えられている.しかし,GDCの強度はセリア単味よりも低く,高強度化が必要となる.そこで本研究では,破面観察により破壊源を同定し,GDCセラミックスの強度低下要因を明らかにすることを目的とした. GDCセラミックスは,Ce0.9Gd0.1O2粉末を大気雰囲気中,1200℃,1300℃,1400℃,1500℃,1600℃で2時間焼結することにより作製した.比較のために,CeO2セラミックスも同様にして作製した.作製したGDCセラミックスとCeO2セラミックスの強度は4点曲げ試験により測定した.曲げ試験後,SEMを用いて破面観察を行い,破壊源の特定を試みた.以上の結果により,GDCの強度低下の原因について考察した.
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©  日本セラミックス協会 2009
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