日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2I01
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分散剤吸着形態に関する実験的考察
*木口 崇彦稲嶺 育恵佐藤根 大士森 隆昌椿 淳一郎大塚 洋美
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抄録
スラリー中の粒子の分散、凝集状態を決定する重要な因子の1つであると考えられている、粒子に対する分散剤の吸着量に関して、本研究室では幅広い範囲で粒子濃度、分散剤濃度を変えてスラリーを調製し、分散剤吸着量の測定実験を行ったが、吸着量が平衡時の上澄み中の分散剤濃度に依存するという一般の物理吸着とは異なり、吸着量は粒子濃度によらず単位粒子質量あたりの分散剤添加量のみに依存するという結果が得られた。また、吸着した分散剤は、溶液中の高分子濃度やスラリーのpHを変化させても脱着しないということも明らかになった。これより、スラリー中では粒子と分散剤は不可逆的に強く吸着していると考えられる。
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©  日本セラミックス協会 2009
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