抄録
現在透明導電体にはインジウム‐スズ‐酸化物(ITO)が使われているがインジウムの埋蔵量不足という問題がある.チタンは地球上に多く存在する元素であり,二酸化チタンにNbをドープすることで透明導電性が得られることが知られているため,ITOの代替材料として注目されている.また,高効率な赤色発光を示す材料が求められる中,SrTiO3:AlやCaTiO3にプラセオジムをドープすることで赤色発光が得られることが知られている.本研究ではゾル-ゲル法を用いて二酸化チタンにニオブとプラセオジムを共ドープすることにより透明導電性と赤色発光を同時に得ることを目的としている.今回はNbドープ量による発光強度の変化について検討した.