日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2P094
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リン酸カルシウム過飽和溶液法におけるアパタイト層へのタンパク質担持効率 ―タンパク質の分子量及び等電点の影響―
*大矢根 綾子十河 友伊藤 敦夫
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抄録
発表者らは、タンパク含有リン酸カルシウム過飽和溶液(CP液)に人工材料を浸漬することにより、同材料表面にタンパク担持アパタイト(Ap)層を形成できることを示してきた。タンパク質の分子量と担持効率(CP液中に添加したタンパク質のうち、Ap層中に担持されるタンパク質の割合)との関係について調べたところ、両者の間に相関は認められなかった。一方、タンパク質の等電点と担持効率との間には相関が認められ、塩基性タンパク質よりも酸性タンパク質の方が高い担持効率を与えることが分かった。CP液中におけるAp層中へのタンパク担持過程には、タンパク質とAp結晶との静電的相互作用が重要な役割を果たしていると考えられる。
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©  日本セラミックス協会 2009
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