日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2P108
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籾殻からの活性炭製造
*田中 美帆奥谷 猛
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抄録
米の生産で副生する籾殻には71-87wt%のセルロースなどの有機質と13-29wt%の無機質が含まれ、その無機質のうちの87-97wt%はSiO2である。籾殻中のSiO2は外皮と内皮のクラクチ層に2.4:1(重量比)の割合で存在しているが、シリカが存在する領域でもセルロースなどの有機質が共存している。SiO2は灌漑水中にわずかに溶けているケイ酸イオンを根を通して吸収され、導管を通って籾殻の表皮細胞から蒸散する際にSiO2としてクチクラ層に蓄積される。このような構造の籾殻の有機質を不活性ガス中で加熱して有機質を炭化し、この炭化物からSiO2を取り除くとSiO2をテンプレートとした活性炭が製造できる。籾殻を700℃窒素中で処理して得られた籾殻炭化物から3270m2/gの表面積を持つ活性炭が得られた。本研究では、籾殻を炭化して活性炭を製造し、その性状を調べた。
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©  日本セラミックス協会 2009
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