日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 3A02
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微細なグレインからなるチタン酸バリウム配向セラミックスの作製とその圧電特性
*森 林太郎Pulpan Petr和田 智志林 寛長森 喜孝山本 裕一
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抄録
環境問題の観点から、現在の鉛系圧電材料よりも性能の高い新規非鉛系圧電材料の開発が急務となっている。そこで、高い圧電定数を持つ非180˚ドメイン壁に着目し、化学組成を固定した状態で、ドメイン壁密度を向上させ、かつドメイン壁を結晶中に固定化させることで、環境に優しい高性能圧電材料開発を目指す。ドメインサイズの制御にはグレインサイズを、ドメイン壁の固定化には特殊な結晶方位([110]方位)を用いることで達成できる。本研究では、非鉛系圧電材料の中でも代表的なチタン酸バリウム(BaTiO3、以下BT)を用いて、[110]方位への配向度が高く、グレインサイズの小さい、すなわち、ドメイン壁密度が高い緻密なBT配向セラミックスを作製し、その圧電特性について検討を行ったので報告する。
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©  日本セラミックス協会 2009
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