日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 3G20
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表面プラズモン共鳴現象を利用した酸化物膜-タンパク質含有リン酸緩衝液界面の吸着・溶出の評価
小西 美有紀伊井 清人大塩 茂夫赤坂 大樹*齋藤 秀俊
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抄録
表面プラズモン共鳴(SPR)を利用したセンサ素子の表面上約200 nmの空間における微小な屈折率変化を,共鳴角の変化として検知することが可能な測定方法である.このセンサ素子表面に酸化物膜を挿入することで,酸化物膜-液体界面および酸化物膜と生体分子の相互作用の検出が可能となる.本研究では,アモルファスアルミナ膜/金属膜積層SPR素子を用いてリン酸緩衝液(PB)に溶解したヒト血清アルブミン(HSA)とアルミナ膜の吸着・溶出の評価を行った.その結果, はじめはアルミナ膜表面から付着していたHSAが除去されたことを示唆する結果となり,アルミナ膜へHSAは吸着するが,アルミナ膜が微少にPBによりエッチングされ,時間経過に伴いHSAがアルミナ膜と共に溶出していくことが示された.
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©  日本セラミックス協会 2009
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