抄録
ペロブスカイト型構造を有するKNbOSUB3/SUB粒子は,出発原料にNbSUB2/SUBOSUB5/SUBとKOH溶液を用いて水熱法を行うことで合成された.得られたサンプルはXRD及びSEMを用いて評価を行った.種々の合成条件で得られたサンプルのXRD測定より,反応温度150℃,反応時間48h以上及び3.2mol/dmSUP3/SUP以上のKOH溶液を用いることで,斜方晶系KNbOSUB3/SUBが単一相で得られることが明らかとなった.SEMによりKNbOSUB3/SUBの形態を観察したところ,3.2mol/dmSUP3/SUP以上のKOH溶液を反応に用いた場合には,立方体形状の粒子のみが得られ,6.4mol/dmSUP3/SUPでは,ロッド形状KNbOSUB3/SUBが生成していることが確認された.このことから,用いたKOH溶液濃度により,得られる形態に差異を生じることが明らかとなった.