日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 3I05
会議情報

ポリアクリル酸を用いたアルミナ粒子表面へのMg2+イオン吸着とアルミナ焼結特性への影響
*横田 耕三
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
ポリアクリル酸を用いたアルミナ粒子表面へのMg2+イオン吸着とアルミナ焼結体への影響を検討した.アルミナ粒子表面へのMg2+イオンの吸着量はPAA添加量に大きく依存した.Mg2+イオンの最大吸着量は[Mg2+]/[PAA monomer] =0.25付近において認められた.Mg2+イオンの大部分はPAAを介してアルミナ表面に吸着しているものと推察される.一方,アルミナスラリーの分散性は,Mg/Al比が高くなるにしたがって,最低の粘性係数を示すスラリーを調製する際のPAA添加量が増加した.また,Mg2+吸着量が100%に近く,スラリーの分散性が良いアルミナ焼結体が最も密度が高く,均一な微構造を有することが明らかとなった.
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2009
前の記事 次の記事
feedback
Top