日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 1A28
会議情報

粒成長制御による高誘電率チタン酸バリウムのメソ粒子構造の最適化
*近藤 修平Pulpan Petr和田 智志森吉 千佳子黒岩 芳弘
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
チタン酸バリウム(BaTiO3)に代表される強誘電体ナノ粒子は、表面での自発分極消失による常誘電相の生成と、表面と内部強誘電相との結晶構造の違いにより、その界面に構造傾斜相を持つ3相からなるメソ粒子構造を持つ。また、高い比誘電率を有する強誘電体ナノ粒子を作製するには、表面立方晶相厚さを限界まで薄くすることが必要である。しかしながら、メソ粒子構造は合成方法、合成条件に強く依存し、同じ粒子径であっても、上記3相の体積分率は大きく異なる。従って、表面立方晶相の厚さが極端に薄い最適な粒子構造を持つBaTiO3ナノ粒子を作製するためのパラメータを明らかにすることは重要である。本研究で、このパラメータについて検討を行ったところ、粒成長速度がこのパラメータの重要な1つとなることを見いだしたので報告する。
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2009
前の記事 次の記事
feedback
Top