日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 1G27
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水酸アパタイト, アルギン酸および熱可塑性樹脂の複合化による骨止血剤の調製と評価 
梅田 智広*濱 睦山下 大樹武者 芳朗幸田 清一郎板谷 清司
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抄録
本研究では,(i) ゲル状で接着作用と止血作用を有するエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダム共重合体(EPO),(ii) 止血作用で長年実績のあるアルギン酸塩(AG),さらに(iii) 生体親和性に優れた水酸アパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2; HAp)を複合化し,新規骨止血剤を調製するための諸条件を検討した。HApはウィスカー状粒子(w-HAp)およびナノ粒子(n-HAp)の二種類の粉体を使用した。w-HApおよびn-HApと2 mass% AGとの混合ペーストをシリンジまたは噴霧用ノズルを用いて液滴とし,1 mol·dm-3 CaCl2溶液に浸漬して,凍結乾燥を行ったところ,前者の場合は直径が1 ~ 4 mm,また後者の場合は0.1 ~ 1.5 mmの大きさの顆粒が得られた。HAp/AG顆粒添加EPO複合体は,良好な水分抑制効果を示すことが分かった。
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©  日本セラミックス協会 2009
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