日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 1G26
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シリコン種徐放型ポリ乳酸繊維を骨格とする多孔体の作製
*村瀬 智聡小幡 亜希子春日 敏宏
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抄録
微量のシリコン種イオンは骨再生を促進させるという報告があり、当研究室ではこれまでに3-アミノプロピルトリエトキシシラン(APTES)を用いてシリコン種の徐放性を持つ材料を作製してきた。柔軟性と栄養素を透過できる連通孔を付与すべく、エレクトロスピニング(ES)法を用いて多孔体の作製を試みた。本研究では、ポリ乳酸(PLA)にシリコン源としてAPTESを添加したシリコン種含有PLA(Si-PLA)を用いて、ES法にてSi-PLA繊維からなる多孔質膜を作製した。しかし、歯科用充填剤に応用する場合には、フレキシブルなバルク三次元形状を持つ多孔体が必要であると考えられる。そこで、ES装置の電圧の印加場所を変更することで、三次元バルク多孔体を作製することに成功した。
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©  日本セラミックス協会 2009
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