日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2010年年会講演予稿集
セッションID: 2B03
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水熱合成粉末から作製したPTCR-BaTiO3の電気特性に及ぼす焼成雰囲気の影響
*竹内 信行林 辰哉大谷 浩之小林 久芳
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抄録
チタン酸バリウム半導体はPTCR材料として,その用途拡大のため,低抵抗化が求められている。本研究では,PTCR-BaTiO3の低抵抗化を目的とし,水熱合成粉末を用いて,空気中およびH2-Ar中で焼成し,焼成温度や雰囲気がBaTiO3半導体の電気特性に与える影響を調べた。水熱合成BaTiO3原料粉末に,Gd(NO3)・5H2O ,(C2H5O)4Siを添加し,24 h湿式混合,一軸加圧成形し,1380 ℃で2 h,空気中および0.1%H2-Ar中で焼成した。すべての試料においてPTCR特性が発現した。0.1%H2-Ar中加熱試料は空気中加熱試料に比べ低抵抗となったが、PTCRジャンプは小さくなった。また、酸化処理の有無による室温比抵抗とPTCRジャンプに大きな変化は見られなかった。
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©  日本セラミックス協会 2010
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