日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2010年年会講演予稿集
セッションID: 2B02
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銀を分散させたCaMnO3複合体の作製と電気特性
*田口 秀樹久木 俊尚廣田 健
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抄録
CaMnO3は斜方晶系のペロブスカイト型構造をとり、n型半導体である。室温での電気抵抗率は約0.01Ω·mであり、ゼーベック係数は大きな値を示すことが報告されている。本研究では、CaMnO3の各粒子の間にAgを分散させた複合体を作製し、電気抵抗率の測定を行った。XRDの測定より、いずれの複合体にもCaMnO3とAgが共存することを確認した。Agの添加量が増加するにしたがって、各温度での電気抵抗率は減少していることがわかった。Ag/CaMnO3のモル比が0.0~0.6の範囲では、いずれも半導体であり、log ρ-1000/Tの傾きに大きな違いは認められなかった。ところが、Ag/CaMnO3のモル比が0.8の複合体では、金属的な伝導体であることがわかった。
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©  日本セラミックス協会 2010
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