抄録
石英ガラスをヘテロポリ酸の溶液(1 mM)と酸化チタンサスペンション(0.05 g/L, d = 6 nm)に交互に浸漬させることによりヘテロポリ酸/TiO2の交互積層薄膜を作製し、光触媒活性を気相での2-propanol分解反応によって評価した。密閉セルに2-propanolとヘテロポリ酸/TiO2交互積層薄膜をいれ、5時間暗所保持をした後の2-propanolの濃度変化により吸着能を評価し、その後紫外光照射による気体濃度変化により、分解活性を評価したところ、以下のことが明らかになった。Mo成分の増加に伴い、吸着能が向上したことが確認された。また紫外光照射をした際の最終分解生成物であるCO2の発生量はW成分の上昇に伴い、分解活性が上昇することが判った。これらの結果から既往のTiO2単独光触媒と比較すると[PW6Mo6O40]3-/TiO2交互積層薄膜は吸着能、分解活性ともに優れていることが明らかになった