日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2010年年会講演予稿集
セッションID: 2D31A
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(平成20年度進歩賞受賞講演)電気化学的手法による無機ナノシート複合膜の構造制御
*武井 貴弘
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抄録
無機ナノシートは、表面に露出する原子が多く、反応性が高い。また、アスペクト比が非常に大きいため、薄膜を形成するのに適している。我々は、ナノシートを用いて電気化学的手法により複合膜を形成し、その構造制御について検討した。 例としてナノシートに層状リン酸ジルコニウムを用いた場合について説明する。層状リン酸ジルコニウムを有機溶媒中で剥離させ、その剥離ナノシートのコロイド溶液にアニリンを添加して電気化学処理を行った。その結果、酸化ラジカル重合したポリアニリンが、ナノシート間に単分子層で挿入され、複合配向膜が形成されることがわかった。このような複合膜は、ナノシートの電気泳動と、アニリンの電解重合がアノードで同時に起こることにより作製されたと考えられ、新たな複合膜の形成方法として興味深い
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©  日本セラミックス協会 2010
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