抄録
我々はセラミックス協会生体関連材料部会標準化分化会として、材料の溶解性比較や、骨組織内での材料吸収性を予想できるpH5.50でのin vitro吸収性評価手法を構築することを目的とし、プロトコール開発、ラウンドロビンテスト、比較試験等を実施し、ISO提案、JIS原案作成を行ってきた。吸収性セラミック材料の溶解性評価法については少なくとも日、英、仏、ベルギーが世界標準規格化を目指している。初期相対溶解速度を評価パラメータとした評価法を採用すると、機関間のばらつきが小さく、またin vivoの相対吸収量をある程度反映する。