抄録
BaTiO3-(Bi1/2K1/2)TiO3-Bi(Mg1/2Ti1/2)O3[BT-BKT-BMT:BBKTM]系の新しい固溶体セラミックスの作製と評価を試みた。BTとBKTの比を0.7:0.3と(BBKT0.3)とした組成にBMTを固溶させたBBKTM30-y系はBMT固溶量が50%程度までは最適焼成温度が高くなる傾向にあるがペロブスカイト相以外の異相が生成するBMT固溶量60%程度の組成からは焼成温度は低下することがわかった。また、誘電率の温度特性よりリラクサー的な挙動が確認するとともに10%まではピーク温度が低下、それ以上では上昇することがわかった。また異相が存在する組成ではリラクサ的と考えられるピーク以外に別の誘電率のピークを確認した。しかしながら分極処理後の試料のd33は確認することができなかった。