日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2010年年会講演予稿集
セッションID: 2P031
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大電力励振時におけるQmの低下と非線形圧電性との関係
*石井 啓介田代 新二郎
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抄録
試料電流の過渡応答から,異なる非線形圧電係数ξD31をもつPZT 系圧電セラミックスにおいて大電力励振時のQmを測定した.作製した試料の組成はPbZrO3 - PbTiO3 – Pb(Mn1/3Sb2/3)O3である.測定用の試料形状は矩形板状である.定電流駆動を用い,1/2λモード横方向縦振動共振周波数近傍でξD31の算出とQmの測定をおこなった.試料電流が小さい時のQmは共振反共振法で求めたQmと一致したが,電流密度の増加に伴いQmは低下し,30 mA/cm2以上では半分以下となった.駆動電流を増加させるとξD31が大きい試料ほど,より低い電流密度でQm低下が起こった.このことは非線形圧電性の大きい材料では大電力励振時にQm低下が起こりやすいことを示している.
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©  日本セラミックス協会 2010
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