抄録
環境にやさしいソフト溶液プロセスによる酸化亜鉛粒子膜の精密形態制御及びこれらの特殊な形態に由来する機能性向上ついて検討した。沈殿剤の加水分解速度、前駆体の種類や濃度、アニール温度および時間など、反応条件を厳密に制御することによって、様々な形態を有する酸化亜鉛からなる均一な粒子膜合成条件の最適化を行い、ナノロッド、ナノスクリュー、ナノ球状粒子、ナノフラワー、ナノディスク、ナノつぼみなどの均一な形態の酸化亜鉛粒子及び薄膜の合成に成功した。これらの異なる形態に由来する超親水性、超撥水性、異なる発光特性、センサー応答性、光触媒活性などが確認でき、さらに、酸化チタンとの複合化によって、優れた光触媒活性及び量子収率の環境浄化システムを実現した。