抄録
揮発性硫黄化合物(VSC)は口臭の原因物質の一つであり、歯周病や健康に悪影響を及ぼすとされている。代表的なVSCであるH2Sに関し、Ag置換したMFI型ゼオライトへの吸着性を調べた。MFI型ゼオライト(ZSM-5)を合成、Agイオン交換した。ZSM-5およびAg-ZSM-5をH2S濃度を32ppmに調整した密閉吸着容器内に導入した。試料の導入直後、1, 2, 4, 8, 24 時間後の容器内のH2S濃度を炎光光度検出器/ガスクロマトグラフFPD/GC-14B(島津製作所)で測定した。Si/Al比が大きいLTA型ゼオライトをAgイオン交換した場合と比較した。