抄録
SiCのナノ粉末に負の熱膨張係数をもつ物質のβ-ユークリプタイト(β-LiAlSiO4)粉末を混合し、常圧焼結することで、熱膨張係数の加成性により低熱膨張性複合材料が作製されている。他方、ガラス粉末をβ-ユークリプタイトと混合し、常圧で焼結すると反応が起こり別の物質になってしまう。本研究では、HIP(熱間等方圧プレス)法を用いて比較的低温で反応を抑制しながらβ-ユークリプタイトとソーダ石灰ガラスとの複合化を行い、低熱膨性複合材料の作製を試みた。その結果、β-ユークリプタイト75 mass%以上の混合物を、450℃、100 MPaでHIPした場合に、熱膨張係数1.0×10-6 ℃-1以下の材料が得られた。