抄録
溶液紡糸法により3元系(Sm,Gd,Dy)-Ba-Cu-Oフィラメントを作製し、仕込み組成と熱処理条件が微細構造と超伝導特性におよぼす影響について調べた。組成がSm,Gd,Dy:Ba:Cu=1.18:2.12:3.09 (SGD1.18)とSm,Gd,Dy:Ba:Cu=1:2:3(SGD1.00)の試料を作製し、酸素濃度を制御した雰囲気ガス中で部分溶融熱処理を行った。1%O2+Ar気流中で作製したSGD1.00のJc値(77K,0T)は0.3×104A/cm2程度であるのに対し、SGD1.18は3.6×104A/cm2の高いJc値を示した。また、SGD1.18はち密な層状の組織を有していた。