抄録
現在普及している圧電材料の主流はチタン酸ジルコン酸鉛系であるが、RoHs規制に見られるように、鉛は特定有害物質のひとつであり、使用が規制されつつある。チタン酸バリウムは代表的な鉛フリー圧電材料であるが、さらなる特性の改善が望まれている。また、第一原理計算の結果、チタン酸スズという物質が優れた圧電特性を持つことが予言されているが、スズ(II)が高温で不安定なため、未だバルク体での合成例は報告されていない。本研究では、反応条件の温和な水熱法により、スズ(II)ドープチタン酸バリウム粒子の合成を試み、スズ(II)の酸化を防ぐため、放電プラズマ焼結により還元雰囲気下で焼結し、特性評価を行った。