抄録
貴金属フリーディーゼルすす燃焼触媒としてアルカリ化合物が有望視されているが、水に易溶である点を克服する必要がある。本研究では、アルミノシリケートの一種であるネフェリンをアルカリ炭酸塩の担体として用いた。炭酸カリウム担持ネフェリンに熱処理を施すことで、ネフェリン骨格中のナトリウムとの固相イオン交換が行われ、水耐性をもった炭酸ナトリウムがネフェリン上に出現することを見出した。活性化エネルギー算出結果より、活性種は炭酸ナトリウムと炭酸カリウムの混合炭酸塩であることが示唆されている。また、水洗浄によってわずかに溶出した炭酸ナトリウムは、触媒反応後に生じる二酸化炭素により再び出現する。