日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第24回秋季シンポジウム
セッションID: 2K02
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人工関節用セラミックスAZ209の開発
*池田  潤二中西  健文
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抄録
高純度アルミナやジルコニア等のセラミックスは、優れた生体適合性と耐スクラッチ特性から、人工関節の摺動部材として広く使用されている。高純度アルミナは優れた長期臨床実績を持つ反面、機械的強度の面でデザインの自由度の制限があり、ジルコニアは極めて高い曲げ強度を有するが、水熱条件下での自発的な相転移とセラミックス同士の摺動に不向きである等の課題を有している。今回新たに開発したジルコニア強化アルミナ(AZ209)では、これらの課題を払拭し、優れた機械的特性と安定性及び耐摩耗特性を両立することができた。これらの特性は、化学組成の最適化と併せて、結晶粒径の微細化などの製造工程のコントロールによって実現することができた。
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©  日本セラミックス協会 2011
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