抄録
アスペクト比(長径/短径)が制御されたベーマイトナノ粒子を使用してコーティング膜を作製し細孔径,ガス透過度を測定した。コーティング膜内のTEM観察の結果、低アスペクト粒子はランダム配向してメソ孔を形成し、高アスペクト粒子は長軸方向に配向して幅1nm程度のスリット状のマイクロ孔を形成していることが分かった。高アスペクト粒子膜は低アスペクト粒子膜よりもO2、N2の透過度が低く、膨張黒鉛基板上にコーティングすることにより耐熱性が向上した。また、フィラー特性評価では、ベーマイトナノ粒子を水溶性樹脂(PVA)に添加して複合膜を作製し、熱膨張係数を測定した結果、特定の高アスペクト比の粒子に高い熱膨張抑制効果が認められた。