抄録
一体型ノイズフィルター用のフェライトー誘電体コンポジットの低温焼結を目的として、低融点の焼結助剤としてBi2O3系の酸化物を用いて誘電体相(Ba,Sr)TiO3成分(BST)の含有量が10~50 vol%のコンポジットセラミックスを900ºCで作製し、得られた試料の緻密化や誘電特性、磁気特性について調べた。BST含有量の増加に伴う誘電率の増加は計算値と一致したが、透磁率は著しく減少した。この原因として、液相温度が750ºCと低いBi2O3-ZnO系助剤とフェライトとの反応によるフェライト組成の変化が考えられたことから、燒結中に起こる変化について詳細に調べ、さらに同種のBi2O3-CuO系助剤を用いた場合と比較検討した。