抄録
オキシフロライド結晶化ガラスは、酸化物ガラスの化学的耐久性・安定性とフッ化物結晶の低フォノン性の両方の長所を併せ持つ複合アニオン材料である。本研究では、オキシフロライドガラスを熱処理することにより、Er3+添加CaF2結晶を析出させ、熱処理温度変化によるEr3+の配位環境をJudd-Ofelt解析により評価した。非対称性を表すΩ2パラメータは、熱処理温度増加により減少し、Er3+の配位環境がガラスから結晶へ変化したことを示唆している。また、オキシフロライド結晶化ガラスにおいて、Er3+の4S3/2→4I15/2(550nm)と4F9/2→4I15/2(660nm)のアップコンバージョン発光と交差緩和(4F5/2→4F9/2):(4I15/2→4I13/2)と輻射遷移(4S3/2→4I13/2→4I15/2)によるダウンコンバージョン発光を観測した。