抄録
チタニアは光触媒コーティング剤、化粧品など幅広い応用例のある材料である。この優れた材料をより活かすためにはナノサイズの粒子が求められている。しかし、ナノサイズの粒子には凝集などハンドリング面での問題がある。そこで、凝集を防ぐための1つの方法としてチタニア粒子を中空シリカシェルに複合化させることが有効であると考えられる。
本研究ではポリスチレン(PS)粒子をテンプレートとする方法により、チタニアとシリカの複合シェルを有する中空粒子を合成した。得られた複合粒子および光触媒材料として市販されているチタニアナノ粒子について動的光散乱法による粒度分布測定を行い、それらの分散性について調査した。