抄録
セラミックス湿式成形では,液中での粒子の集合状態が製品の品質に大きな影響を及ぼす.そのため,一般的にスラリー調製時に分散剤を添加し,分散剤を粒子に吸着させて集合状態を制御する.このとき,分散剤の吸着量が粒子の集合状態に大きな影響を及ぼすことがわかっているが,添加量と吸着量の関係は明らかになっていない.そこで本研究では,分散剤としてカチオン系の高分子やアニオン系の高分子,低分子量の界面活性剤を用いて,様々な粒子濃度で分散剤の吸着量を測定した.さらに粒子に焼結助剤が含まれている場合の高分子のコンフォメーション変化にも着目し,分散剤の分子構造が粒子への吸着挙動に及ぼす影響を調査した.