抄録
ナノ粒子の実用化のためには、スラリー中での分散凝集状態を評価することが重要になるが、現在その評価方法が確立されていないことが問題となっている。スラリーに発生する浸透圧は粒子の個数濃度に依存するため、分散凝集状態によって浸透圧に差が生じることが予想される。そこで本研究では、ナノ粒子スラリーの持つ浸透圧を測定し、スラリー中粒子の分散凝集状態を評価出来るか検証することを目的とした。粒子径の異なる3種類のコロイダルシリカについて、分散状態のpH 9と、凝集状態のpH 2に調整した試料の浸透圧を測定した。その結果、pH 9の浸透圧がpH 2の浸透圧よりも高くなり、分散凝集状態によって浸透圧の値に差が出ることが分かった。