抄録
リチウムイオン二次電池の電極材料には単結晶性かつ高比表面積という性質が重要である。バイオミネラルに多くみられるメソクリスタル構造は、ナノ結晶が方位を揃えた構造体であり、単結晶性かつ高比表面積という特長から電極材料への応用が期待される。本研究では、形態制御されたCo2(OH)3Cl中間体を経由することで、正極材料であるLiCoO2によりメソクリスタル構造を作製するルートを確立した。合成したLiCoO2は粒径が4 μm程度で200-500 nm程度のユニットが方位を揃えたメソクリスタル構造をとり、緻密で粒径1-5 μmの市販品と比べレート特性、高レートにおけるサイクル特性の優位性が確認された。