抄録
Alフレークを母材とした低温域用の金呈色顔料は広く知られているが、陶磁器などに利用できる耐熱性を示す金呈色顔料に関する報告例は稀である。本研究室では、担体にAgフレークを、着色材に金属酸化物を選択することで金呈色顔料の作製に成功しており、800℃熱処理後も安定に呈色を保持できれば、陶磁器上絵付け顔料への応用が期待できる。CeO2/Ag系では、CeO2を最適量担持した場合に800℃耐熱試験後も呈色を保持することを確認しているが、高温処理によりCeO2が凝集し、色調が変化しやすいことがわかった。そこで本研究では、CeO2/Ag系顔料について金呈色を示すための調製条件および発色メカニズムを明らかにするとともに、800℃での耐熱試験後に安定に呈色を保持する顔料の調製法を確立した。