抄録
Au微粒子をコア、SiO2をシェルとしたAu@SiO2コアシェル型微粒子を作製し、シェルの厚さの変化によるランダムレーザーの挙動の違いを調べた。ポリビニルピロリドン(PVP)により安定化したAu微粒子にStober法によりSiO2をコーティングすることで様々な厚さのシェルをもったコアシェル微粒子を作製した。これらのAu@SiO2コアシェル型微粒子あるいはAu微粒子をローダミン6Gのエタノール溶液に分散させることで試料とし、Nd3+:YAGレーザー (2倍波:532 nm)を励起光として発光スペクトルを測定したところ励起光強度の増加に伴いスペクトルの線幅が狭くなり、発光強度が増大するレーザー発振の挙動が見られた。Au@SiO2コアシェル型微粒子はAu微粒子と比べて強い発光を示し、さらにシェルの厚さが約15 nmのときにレーザー発振の閾値が最小となった。また、一定以上のエネルギーのレーザーを当てるとAu微粒子の方がAu@SiO2微粒子よりも大幅に発光強度が増加することがわかった