抄録
高機能化された小さな精密ブロックを作製し、立体的に組み上げ、局所加熱などにより接合・一体化する大型で精密かつ複雑な部材を得られるプロセス技術の開発に着手した。これを「ステレオファブリック造形」と呼んでいる。そしてセラミック部材の大型化・複雑化・精密化を同時に実現できるプロセスとして、同技術を基軸にした国家プロジェクトが2009年から開始された。同プロジェクトでは、液晶半導体製造装置や工業炉など各種製造装置に組み込まれる大型セラミック部材への適用を想定しているが、その一つとして熱輸送、アルミ溶湯を搬送できる軽量断熱容器の開発を進めている。中空構造としたセラミックスの活用と、放熱面積を小さくするため球体化と立体幾何学に基づく分割構造が特徴であり、熱損失と製品への不純物混入の低減が期待される。先回、設計とエクセルギー解析について報告した。今回試作品の製造プロセスならびに性能評価結果について報告する。