抄録
イオン交換体は、純水の製造や排水からの各種成分の除去・分離などの水処理の分野で広く用いられている。現在では、有機系のイオン交換樹脂が広く用いられているが、イオン交換樹脂のコストの問題や極限環境における使用の制限などから、セラミックス系のイオン交換体への期待が高まっている。本研究では、めっき廃液からのリンの回収やめっき液の長寿命化を目的として、シュベルトマナイトやハイドロタルサイトのセラミックス系イオン交換体の適応性について検討を行った。Ni-P無電解めっきに伴って発生するめっきの阻害物質であるPO43-やHPO32-は、無電解めっきの還元剤であるH2PO2-よりも高いイオン選択性を示した。共存イオンの影響やイオン交換体の再生条件についての検討が必要である。