抄録
LaサイアロンポリタイポイドLaSi9Al19N32を母材とし、Eu2+を賦活した蛍光体材料の合成とX線構造解析および蛍光発光特性評価を行った。賦活するEu量の異なる試料をガス圧炉を用いた窒素ガス雰囲気下にて合成した。Euを賦活せず、単結化した母材を単結晶X線回折により構造解析したところ、同型置換化合物SrSi9Al19ON31のTEM観察により推測された構造モデル(J.Grinsらによる(1999))よりも低い対称性を持つ構造であることや、部分的に構造が違ってい事等が分かった。それぞれの発光特性を比較した結果、Eu賦活量の増加に伴い発光強度が増加すると共に発光波長の長波長化が確認された。