抄録
新潟大学工学部では,初動工学教育プログラム「つもり学習からの脱却」を実施している。その趣旨は「知識の暗記だけで使えるつもりになっている『つもり学習』」の習慣を正し,知識の応用力を効果的に養成することである。プレゼンテーションの発表者側には,レポートを書くだけのまとめに比べてはるかに高い理解度が達成できる。一方,2班で8~10名の人数になるため,積極的に関わらないと置いてきぼりになる可能性がある。教員側からすると,理解度が低いにもかかわらず,他の班員が優れていたために高い評価を与えてしまう危険性がある。聴衆側としては,他班の発表を聞くことで体験していない課題についても内容を知ることができる。