抄録
本研究では,化学量論比からずらした組成で合成した二次相類似組成物に対して化学量論組成となるように組成の補正を行い,BaTiO3が生成する過程を解析することを目的とした.さらに,異なる組成の二次相類似組成物から合成されたBaTiO3の違いも評価した.
試料は以下の二通りの手順で用意した.
BT1.5 : BaCO3・1.5TiO2組成混合物を仮焼後,0.5BaCO3を混合
B1.5T : 1.5BaCO3・TiO2組成混合物を仮焼後,0.5TiO2を混合
TiO2過剰組成から出発した試料BT1.5では1000℃の加熱で単相のBaTiO3が得られたのに対して,BaCO3過剰組成から出発した試料B1.5Tでは1000℃の加熱後も二次相によるピークが観察された.
以上の結果から,Ba過剰組成二次相の生成を抑制する事が重要であるといえる.