抄録
2010年に国際糖尿病連合(IDF)が行った調査によると、世界で2.85億人の糖尿病患者がおり、2030年には4.35億人にまで爆発的に増えるだろうといわれている。これには様々な原因があると思われるが、採血による血糖値測定の困難さが大きな原因になっていると考えている。その原因から、病気と判断出来ず、治療を受けないという人が多くいるのではないだろうか。
このような背景より、糖尿病以外の他の病気においても気軽に検査・治療できれば患者数の減少に繋がるのではないかと考えた。そこで、生体適合性に優れたポリ乳酸製微細注射針と、高感度な電気化学測定が期待できる微細電極を組み合わせることによって、無痛に近く、微量の採血で検査・治療できるような血液中有機物センサーを作製することを目的とした。