抄録
TiCl4を超純水に加え激しく攪拌し、24時間60℃で静置した。その結果、針葉樹葉状TiO2ナノ粒子が得られた。酵素を溶解した超純水を用いた場合は、ウニ状TiO2ナノ構造体が得られた。このウニ状TiO2ナノ構造体と球状TiO2ナノ粒子(P 25)の活性酸素種(ROS)産出効率を比較したところ、ウニ状TiO2ナノ構造体のほうがROS産出効率が著しく良いことが明らかとなった。この結果、細胞死の誘導もウニ状TiO2ナノ構造体のほうが効率よく行うことができた。さらに、ウニ状TiO2ナノ構造体を用いることで、ネクローシスではなくアポトーシスを誘導するようになった。これは周りの正常細胞にダメージを与えず治療することができる可能性があることを示唆している。